PacKon’s blog

TとYの交換日記

なぜ不倫・浮気はいけないのか

 書いた本人がわかりづらいらしいので、私なりに要約してみます。

 

 Y君は浮気された場合、自分に原因があると考えるだろうと想像した。

 すると

  人にやられて嫌なことはしない⇔人に要求することは自分にも要求すべき

という一般的なルールから、Y君が浮気をしたときは相手に「自分が悪かったからY君は浮気したのではないか」と考えることを要求してよいことになる、とY君は思った。

 しかしこの要求は感覚的に受け入れがたいため、そもそもの

  人にやられて嫌なことはしない

というルールが間違っているのだろうか、とY君は考えた。

 

 Y君の混乱の原因は単純にルールの適用を誤っているからだと考えました。

 上に書いたように「人にやられて嫌なことはしない」と同義なのはその対偶である「人にやることは自分にもしてよい」⇔「人に我慢を要求することは自分にも我慢を要求すべき」⇔「人に要求することは自分にも要求すべき」になります。

 Y君が相手に浮気をされた時に原因はY君自身にあるとY君は思う。よってルールを適用して、今度はY君が浮気をしたときは原因は(Y君ではなくまず)相手自身にあると相手に考えてもらってもよい、に使ったルールは「自分に要求されることは人にも要求してよい」になります。これは「人にやられて嫌なことはしない」と同義ではありません。まずこれが一つ混乱のもとであると思います。

 実は混乱のおおもとは上に書いたルールの混用ではなく、そもそもルールが適用できないのに適用していることにあるように思えます。どういうことかと言うと、Y君が相手に浮気された時自分に原因があるのではないかと考えるのは、Y君が誰かに求められてそう考えるのではなく、Y君の性質として自発的にそう考えているだけです。すると別に自分に要求されているわけではないので、相手に要求することはできないわけです。

 

 私は不倫・浮気をするのは特に悪いことだとは思っておらず、もうそれらは全員ではないにしろ人間に内在する仕方のない性質だとあきらめています。自分が相手に浮気された時は、おそらくショックでしょうが私が相手をコントロールすることはできません。そのとき相手には浮気相手のほうが私より魅力的だったんだなと諦念するでしょう。もし相手とまだ恋愛関係でいたいなら、なにかしら相手にモテる努力をするぐらいには殊勝でありたいものです。

 こんな感じで私としては簡単に結論づけられてしまうので本当は、なぜ不倫・浮気はいけない"とされているのか"を考えたいところです。それは次回書くことにします。