PacKon’s blog

TとYの交換日記

面白い話はどんな話か(その4)

面白い話はどんな話か

 Yです。今日は面白いということがどういうことなのか考えてみます。面白い話には大きく分けて2種類があると思っていて、おかしくて笑えるものと発見のある興味深いものです。それぞれ、笑話と知話と略すことにします。(読み方は自由ですが、僕は読みやすいので「えわ」と「ちわ」と読むことにします)

 先に笑話の方から考えます。そもそも笑いとは何なのか?笑いは反射であり、様々な感情の場合に起こります。例えば、緊張状態から一気に解放されたときの安心で笑ったり、自分にはおよそ合理的に見えないことをまじめにやっている人が馬鹿げて見えて笑ったり、自分には持っていない度胸や行動力に感動して胸が高鳴って笑ったり、というように感情が笑いの原因であると思います。しかし、笑うときと同じような感情が引き起こされても必ずしも笑う訳ではありません。それを説明するのが、話すペースだったり、「間」と呼ばれるものなのでしょうか?少しだけ聞いている人の思考のスピードを上回っている方が面白いと感じます。先が読めると退屈になってしまいます。物事を正確に話そうとしすぎると、本論と逸れたり、話の展開のテンポが悪くなったりで、反応がいまいちになります。だから不要な部分を削ったり、話す順番を変えたりする能力が必要になる訳ですが、僕はこういう努力をしたことがないです。むしろ正確に話さないと気になったり、無駄だと感じる部分が少なくて現代文や英語の要約の問題が苦手だったりしました。面白い話をしようと日頃から考えていた人は、要約問題も得意だったのかもしれません。本論と逸れたり、声が聞き取りづらかったりすると、聞き手はそれが気になって話に割いている注意が下がってしまう。笑話を面白くするには、内容を面白くすることも大事ですが、ノイズを少なくすることも大事なのだと考えました。

 では、どのような内容の笑話が面白いかについても考えたいと思います。笑いの原因となる感情を抱かせるように人を誘導する話が面白いということになると思います。経験が少ないので、この先を考える前に実践をしてみます。では、実際に話をしてみたいと思います。

 中学生の時に、占いアプリにハマった。生年月日や名前だけから核心に迫るからスゲーと思って。色々なアプリを入れて性格を占った。占ったのは僕だけではない。知り合いも芸能人も占いまくった。特に生年月日までわかる知り合いは、良いサンプルになった。占いすぎた結果、自分でも同じ占いを出来るようになったものもある。性格の次は、未来予測まで占い始めた。「今年は飛躍の年になる、イニシャル○の人がキーパーソンに」

しかし全く当たっていなかった。見た時には心当たりがあるから腹立たしい。

僕はこう考えた、占いで未来を知ったから未来が変わってしまったのだと。それで占いアプリはやめた。

 全然駄目です。読者の思考を少しだけ先取りして、意外性を出すことを意識したのですが、なんというか笑えない。文章で笑わせるのは、会話で笑わせるよりもっと難しい気がします。ちなみに、上のは恥ずかしながら実話です。今では、占いは結果の書き方に技術があって当たっているように感じるもので、未来を知ったから外れた訳ではない、と考えています。今日はここで終わります。