PacKon’s blog

TとYの交換日記

昼ごはんを食べないで仕事をすること(その2)

 今日から交換日記が始まった。いや正確には昨日なのだが、少し遅れてしまった。初日から遅れて申し訳ない。

 さて問の内容が良くわかっていないのだが、昼ご飯を食べずに働く人の価値観にT君が同意していないことは、分かった。僕としては、昼ご飯に限った話であれば分からない考え方ではない。

 この一年ほとんど自宅に籠って生活していて、自分の身体のことが前より分かった。あまりに運動不足でいると、頭の回転が鈍るし、睡眠の質も悪化して長く寝る必要が出てくる。そこで有酸素運動、(僕の場合、近所を走ること)を定期的に行うことは頭の回転や睡眠の質や体調に好影響をもたらすことが分かった。ただ激しい運動は食後に行うと消化不良を起こすので、走りたい場合は食後2時間くらいは空けないといけない。(散歩などの軽い運動なら良いと思うが)すると3食食べる場合、運動が出来る時刻は結構、限られる。また、食後は眠気によって頭が働きにくくなる時間がある。そのようなことを踏まえ、仕事の能率を下げないために昼ご飯を食べないという意味もあるのではないか、ということで昼ご飯を食べないで仕事をする人の気持ちも分からないではない。

 とまあ、ずいぶん個人的な話をしてしまった。T君が聞きたいのはこういうことではないだろう。昼ご飯に限った話ではなく、もっと一般的な話、そのようなストイックな精神はどこから生まれるのか、ということで良いのだろうか。

 T君が昼ご飯を食べないで仕事をすることに疑問を持ったことと、レポートを自分の解釈で解こうとしない学生に対して疑問を持ったことは大きく関係していると僕は考える。T君は、レポートという課題の中に自分の興味を見つけ、それを探求していく姿勢の欠如を疑問視すると同時に、仕事という義務の中に自分の興味を見つけ、探求を毎日途方もない時間繰り返し続けられるとは、思っていないということだと思う。僕から見ても、仕事はまず大きく興味の方向を制限するし、自分で興味を持った方向が仕事の出力としては役立たなかったりするわけだから仕事にそのような姿勢で取り組み続けることは困難だと思う。昼ご飯を食べないで仕事を出来る人は、仕事をする目的が自分の探求心や創造意欲を満たすためではなくて、会社への貢献や、道徳的、社会的に正しいことをして自己肯定感を満たすため、だと考えている場合が多いと思う。価値観が違うのだから双方が、もう一方に出来ないことが出来るのはおかしいことではない。しかし、T君が見てきた職場はもしかして自分の興味とは違う職場が多かったのではないか。銀行で割り当てられる仕事はT君にはとても面白そうには見えなかったと思う。それが職場という環境での課題は興味を持ちづらいというイメージにつながってしまった。そのようなことも考えられる。もし元々仕事が興味の方向と近かったならば、昼ご飯を食べずに仕事をするのも時には全く苦ではないのではないだろうか。(毎日、強制的にと考えるとやはり苦しそうだが)

 結論だけ見ると当たり前の意見になってしまったけれど、結論に至る過程で発見があったら良いと思う。これで一日目は終わることにする。